こんにちは! 今回はランニングコストについてお話ししていきます。
アパート投資は、長期的な資産形成を目指す上で非常に魅力的な選択肢の一つです。しかし、成功のカギは家賃収入だけでなく、「ランニングコスト(維持管理費や税金などの定期的支出)」を正確に理解し、計画的に管理することにあります。
本記事では、アパート投資初心者の方向けに、継続的に発生するランニングコストの種類と目安金額について解説していきます。購入前に必要な費用感や収支イメージの参考になれば幸いです。
◯ランニングコストとは?
ランニングコストとは、アパートを保有し、賃貸経営を続けるために定期的に発生する費用のことです。大きく分けると以下の3つに分類できます。
・建物の管理、維持費
・税金(租税公課)
・その他の費用(ローン利息・広告宣伝費など)
一般的には、家賃収入の20%〜30%程度が目安です。物件の築年数や構造、管理体制によって変動しますので、計画的な把握が必要です。
◯建物の管理・維持にかかる費用
入居者が快適に暮らせる環境を維持するためには、以下のような費用が定期的に発生します。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 管理委託費 | 家賃収入の5%程度 | 管理会社に家賃集金や入居者対応を委託する費用。 |
| 修繕費 | 家賃収入の5~8%程度(年間) | 小規模修繕や設備故障の対応費用。長期修繕に備えた積立も含む。 |
| 共用部水道光熱費 | 年間10万円程度 | 廊下や階段、エントランスの照明・水道料金など。 |
| 清掃・点検費 | 年間15~20万円程度 | 消防設備やエレベーターなどの定期点検、共用部清掃費。 |
| 損害保険料 | 年間3~10万円程度 | 火災保険や地震保険。建物構造や補償内容によって変動。 |
| 原状回復費用 | 入居期間に応じて随時 | 退去時の壁紙張替えや設備交換。1室あたり家賃の1~3ヶ月分が目安。 |
特に修繕費は築年数の経過とともに増える傾向があります。大規模修繕(外壁塗装・屋上防水など)は10年〜15年周期で必要となり、一度に数百万円の出費となることもあります。日頃から積立を行い、将来の負担を平準化することが重要です。
◯税金に関する費用(租税公課)
アパートを保有することで発生する税金も大きな割合を占めます。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 固定資産税・都市計画税 | 固定資産評価額の1.7%程度 | 毎年1月1日時点の所有者に課税される。地域により異なる。 |
| 所得税・住民税 | 不動産所得に応じた税率 | 家賃収入から経費や減価償却費を差し引いた所得に課税。 |
| 不動産取得税 | 初年度のみ | 物件取得時に課税される税金。軽減措置がある場合も多い。 |
特に注意したいのは減価償却費です。建物の価値減少分を経費として計上できるため、実際の現金支出はないものの、所得税計算に影響します。つまり、帳簿上は黒字でも手元に残る現金は減っていることがあるため、収支計画には必ず反映させましょう。
◯その他の費用
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| ローン利息 | 借入額・金利による | 元本返済は経費になりませんが、利息部分は経費計上可能。 |
| 広告宣伝費 | 家賃0.5~1ヶ月分(入居時) | 空室対策として仲介会社に支払う費用。 |
| 税理士・司法書士報酬 | 年間10~30万円程度 | 確定申告や複雑な税務処理の依頼。 |
| 通信費・交通費 | 事業関連分 | 物件確認や管理会社との打ち合わせにかかる費用。 |
アパート投資では、家賃収入だけでなく、定期的な支出を正しく把握することが安定経営の第一歩です。特に初心者は修繕費や税金の理解が不足しがちですが、事前に目安金額を知り、積立や予算計画を立てることで、安心して長期運営できます。ランニングコストを正しく理解し、計画的に運営できるようにできるといいですね。
・長期修繕計画を立て、修繕積立金を確実に確保する
・税金の仕組み(固定資産税・所得税・減価償却費)を理解し、手元資金を把握する
・定期費用の比較検討(管理委託費・保険料など)で無駄を削減する
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