こんにちは! 今回は前回の続きとして読んでいただきたい「プロフィールシート」についてお伝えしていきます。
不動産投資では、多くの場合「銀行から融資を受けられるか」が成立の第一関門になります。そして、その入口で重要な役割を果たすのが「プロフィールシート」です。銀行担当者は、あなたの属性(収入・勤続年数・資産状況)を見て、貸した資金を安全に回収できるかを判断します。この判断材料を簡潔に見せるための“名刺的役割”がプロフィールシートなのです。
また、自分自身の経済状況を改めて整理することで「無理なく返済できる投資か?」を客観視できるという意味でも役立ちます。投資初心者ほど作成を後回しにしがちですが、早い段階で準備しておくと、面談時に説明がスムーズになり、担当者からの信頼度も上がります。
◯プロフィールシートに記載すべき3つの柱
プロフィールシートは、次の3つの情報を軸に組み立てます。
①あなたの基本情報と勤務先(信用の土台)
銀行が最も重視するのは、安定した収入と社会的信用です。
【記載する内容】
氏名、生年月日、連絡先
家族構成(配偶者の勤務形態など含む)
勤務先の情報(会社名、業種、資本金、従業員数、所在地)
雇用形態(正社員・公務員・医療関係などは評価が高い)
勤続年数と役職
過去3年分の収入目安
「堅い職業」「長い勤続年数」「安定収入」は融資評価に直結します。特に“勤続3年以上”はひとつの評価ラインとされることが多いため、継続勤務の強みはしっかり示しましょう。
②資産・負債の状況(返済余力を示す部分)
次にチェックされるのは「投資できる体力」です。
【資産の例】
預貯金
有価証券(株、投資信託など)
解約返戻金のある保険
iDeCo等の積立
既に保有する不動産
【負債の例】
住宅ローン
車のローン
教育ローン
不動産投資ローンの残債
ポイントは「資産だけでなく負債も正確に示すこと」。隠しても必ず審査過程で照合されます。むしろ、きちんと整理して開示したほうが“計画性のある人”と見られ、信頼感につながります。
③不動産投資への準備と意欲(差がつく要素)
ここは、初心者でも“努力”を見せられる部分です。
【記載する内容】
不動産投資の経験やこれまでの資産運用経験
投資目的(老後資金、収入の複線化など)
数値化した目標(例:5年以内に○棟/月○万円のキャッシュフロー)
勉強・調査の実績(読んだ書籍、セミナー参加、物件内見など)
特に未経験者ほど「勉強している姿勢」や「数字化された目標」が評価されます。銀行は“過去より未来”を見ます。「再現性のある行動力」を示すことが重要です。
◯面談時に活かす3つのコツ
せっかく作ったプロフィールシートは、面談で最大活用することが大切です。
| コツ | 内容 |
| ① 事前質問の想定 | 「なぜ不動産?」「家賃下落時の対応?」など想定問答をメモ |
| ② 一貫性 | シートの内容と面談回答にブレを出さない |
| ③ 事業計画とのセット提示 | 検討中物件の簡易シミュレーションなどと併せて提出すると好印象 |
プロフィールシートは単なる自己紹介ではなく、「あなたが長期的に安全な返済ができる人物である」ということを伝える重要な書類です。投資経験の有無よりも、
・経済状況を整理しているか
・真剣に情報収集しているか
・将来像を明確にしているか
これらが“信頼”という形で銀行に伝わります。
準備の早さは融資の通過率に直結します。最初の一歩として、ぜひプロフィールシートを整え、投資家としての土台づくりを進めていきましょう。
収益不動産売買のご検討、管理・経営でお悩みごとがありましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください!(^_−)−☆
