分散投資とは、文字通り分散させて投資を行い、投資におけるリスクを減らす投資方法です。ただし、分散するとは言っても、ただ闇雲に投資先を分散させても成功しません。
リスクを分散した投資をすることで、片方の収益性が下落しても、もう一方で補てんできるため、安定した投資効果が期待できます。
特に、短期間で売買をする株式投資などと違って、長期間保有して資産形成を目指す不動産投資ではリスク分散が重要です。
ローンの返済不能などにより物件を手放すリスクを減らすことで、一時的にマイナスになってもトータルでの成功率が上昇します。
不動産投資の目的には家賃収入だけではなく、物件そのものの資産価値も含まれます。
分散投資によってできるだけリスクを低減し、物件を無理なく保有し続けることを目指しましょう。
分散投資にはデメリットもある
不動産投資のリスクを低下させる分散投資ですが、残念ながらデメリットもあります。1つは、資金を分散すると、投資効果も分散してしまうことです。たとえば、区分投資(ワンルーム投資)をする場合、投資先の物件価値が急激に上昇するのであれば、同じ物件に複数の部屋を所有していたほうが収益性は上昇します。
また、不動産投資での分散投資は、物件の状況把握が大変になる点もデメリットです。1つの地域であれば、地域情勢の変化や周辺相場を調査する手間はそれほどかかりません。
しかし、複数物件になると、物件数分の調査や情報収集が必要になります。
さらに、保有物件の維持や管理工数が増加する点にも注意しましょう。
リスク分散のために複数物件に投資したものの、物件管理がおざなりになって入居者が減ってしまっては本末転倒です。
投資物件の複数所有は、ハードルが高く、手を出すのが難しいと思われがちです。
実際に、所有する物件数分の修繕費用の積み立てが必要だったり、空室が一度に発生するようなリスクがあったりします。
しかし、想定されるリスクへの対処法が分かっていれば、大きな利益を生み出すことが期待でき、複数所有は魅力的な運用手法と言えるでしょう。
今回はここまでです^^