こんにちは! 今回はスケルトン物件についてご紹介していきます。
「不動産投資」と聞くと、多くの人はすでに綺麗な内装が施されたマンションやアパートを思い浮かべるでしょう。しかし、近年投資家の間で注目を集めているのが「スケルトン物件」です。
スケルトン物件と聞くと、「内装がない」「工事が必要」といったネガティブな印象を持つかもしれません。でも実際には、アイデア次第で大きなリターンを生み出せる“可能性の宝庫”なのです。
今回は、スケルトン物件が投資家に注目される理由、そのメリットと注意点、成功に導くためのポイントを解説します。
⚪︎スケルトン物件とは?
スケルトン物件とは、建物の構造体(躯体)のみが残され、床・壁・天井の内装や設備がすべて解体された状態の物件を指します。コンクリートむき出しで配管や配線が見えている「何もない箱」のような状態です。
一般的な中古物件は前の入居者の内装が残っていることが多いですが、スケルトン物件はゼロから自由に設計できるのが特徴。ここにこそ投資のチャンスが潜んでいます。
⚪︎投資家にとっての魅力
1. コスト削減につながる
スケルトン物件は、内装がない分、取得価格が低めに設定される傾向があります。また、前の内装を撤去する必要がないため、余計な解体費用を省けるのも大きな利点です。場合によっては数十万〜数百万円の削減につながります。
2. 自由な空間設計が可能
スケルトン状態だからこそ、ターゲットに合わせて柔軟に間取りやデザインを決められるのが最大の強みです。
例えば
単身者向けのワンルーム/ファミリー向けの2LDK/デザイナーズ物件として差別化/店舗やオフィス向け
など、その種類は多岐にわたり、入居者の要望に合わせやすいのが魅力といえるでしょう。
3. 工事効率と収益化の早さ
解体工程が不要なため、すぐに内装工事に取りかかれます。その結果、工期が短縮され、早期に賃貸募集を開始できるというメリットもあります。
⚪︎注意点とデメリット
1. 内装工事費用は必須
安く購入できても、入居可能な状態にするためには必ず工事費用が発生します。想定以上に費用が膨らみ「結局割高だった」というケースも少なくありません。総投資額での判断が欠かせません。
2. 専門知識が必要
配管・配線・空調設備など、専門的な知識が求められるため、経験の浅い投資家にとってはハードルが高い分野です。信頼できる建築士や施工会社と連携することが必須です。
3. 融資が通りにくい場合も
内装がないため、金融機関が物件価値を評価しづらく、融資審査が厳しくなるケースもあります。事業計画書をしっかり作り、完成後の収益性を示すことが重要です。
⚪︎成功のためのポイント
1. 市場調査とターゲット設定
エリアの需要を分析し、誰に、どんな空間を提供するのかを明確にしましょう。単身者かファミリーか、店舗ならどの業種が合うのかを絞ることで、無駄な工事を避け、収益性を高められます。
2. パートナー選び
スケルトン物件投資は一人では進められません。不動産会社・建築士・施工会社のチーム体制が鍵を握ります。施工会社は価格だけでなく実績や提案力も重視しましょう。
3. 余裕のある資金計画
工事中に想定外の問題が発覚することもあります。取得費用+工事費用に加え、予備費を確保することで安心して進められます。
いかがでしょうか? スケルトン物件は一見すると扱いづらく見えるかもしれません。
しかし、その「何もない状態」は、投資家の発想力次第でよりよい物件に生まれ変わらせることができる可能性でもあるのです。
取得コストを抑え、自由に空間をデザインし、差別化された価値を生み出すという魅力は、通常の物件を買うのとはまた別の魅力があるように感じられます。
もちろん専門知識や計画性は必要ですが、信頼できるパートナーと戦略的に取り組めば、初心者でも挑戦できる投資手法です。余裕があれば少し検討されてみるのもいいかもしれません。
収益不動産売買のご検討、管理・経営でお悩みごとがありましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください!(^_−)−☆