こんにちは! 今回のテーマは「地名」についてです。ちょっと雑学っぽいお話になりますが、実は知っておいて損はないので、見てもらえると嬉しいです。
「地名は土地の履歴書である」——この言葉は、不動産投資をする人ほど刺さります。
なぜなら地名には、先人が体験した洪水、土砂崩れ、地震被害などの“記憶”が刻まれていることがあり、立地リスクのヒントになるからです。
見た目がきれいな住宅街でも、地下には「かつての川」「湿地」「谷筋」が隠れているケースがあります。近年は造成や区画整理で地形が変わり、さらに地名がイメージ優先で変更されることも増えました。だからこそ、不動産投資の物件選びでは、ハザードマップだけでなく“地名からの警告”にも目を向ける価値があります。
◯なぜ地名が防災と不動産投資に関わるのか
土地は嘘をつきません。過去に水が集まった場所は、将来も水が集まりやすい。斜面が崩れた履歴がある場所は、条件が揃えば再び崩れる可能性がある。
地名は、その土地の「もともとの姿(地形・地質)」を言葉で残したもの。特に古い地名ほど、経験則に基づいた情報が含まれていることがあります。
不動産投資では、災害リスクが空室率や修繕費、保険料、資産価値に直結します。つまり地名のチェックは、ロマンではなく“収益と守り”の話です。
◯【分類別】注意したい地名のサイン
①水害・浸水を示唆する「水の気配」
「さんずい」の漢字や、水辺の生き物・植物が入る地名は、昔の湿地や川沿い、低地だった可能性があります。
さんずい系:池、沼、沢、溝、河 など
水辺の動植物:蓮、菖蒲、芦、菅、鶴、亀 など
地形を示す語
袋:蛇行した川沿いで水が溜まりやすい
久保・窪:周囲より低く内水氾濫に注意
谷(たに・や):谷筋・谷の出口は浸水や土石流の通り道になりやすい
不動産投資では、こうした地名があるエリアは「ハザードマップの浸水想定」「過去の浸水履歴」「排水能力」を必ずセットで確認したいところです。
②土砂災害・崩落を示唆する「削れた痕跡」
斜面や崖の近くでは、地名に“崩れ”の記憶が残ることがあります。
蛇:土石流の通り道を連想させる例
梅・埋:土砂で埋まった、埋め立ての履歴を示すことも
柿(=欠け)/萩(=剥ぎ)/栗(=抉り):斜面が欠けた・剥がれた・侵食が激しい地形を想起させる語感
不動産投資では、土砂災害警戒区域の該当有無、擁壁の状態、雨の日の水の流れ、過去の補修履歴まで確認しておくと「買った後に気づく」を減らせます。
③地盤の弱さを連想させる「揺れやすさ」
地震時に揺れが増幅しやすい、液状化しやすい地盤を示唆する地名もあります。
竜・龍:水に関わる信仰が残る場所=水の動きがある土地を連想
羽・埴:粘土質、軟弱地盤の可能性
駒:地域によっては水が溜まる・崩れやすい場所を指す例も
不動産投資では、地盤改良の有無、建物の基礎形式、近隣の被害履歴、液状化想定などと合わせてチェックすると精度が上がります。
◯「きれいな地名」ほど油断できない理由
高度経済成長期以降、宅地開発とともに地名の変更が増えました。
「不吉」「泥臭い」「地形が露骨」な旧地名が、イメージの良い名称へ置き換えられることは珍しくありません。
その結果、現在の住所が「〇〇ヶ丘」「〇〇台」「旭」「寿」といった明るい名前でも、昔の地図を辿ると湿地や谷筋だった…ということが起こります。不動産投資では、名称よりも“土地の素性”を優先しましょう。
◯今日からできる「地名×不動産投資」チェック術
【今昔マップ on the web】で昔の地形を見る
昔の川筋、田畑、低地だった場所が把握しやすくなります。
・神社、石碑、地域の高低差に注目する
一段高い場所に古い神社があるのは、洪水から逃れる知恵のことも。
・語尾で地形を推測する
「~津」「~浦」は水辺、「~島」は周囲が水だった/微高地の可能性など。
・最後はハザードマップと“重ねて”判断する
地名はヒント、最終判断は公的データと現地確認。これが不動産投資の鉄則です。
地名は私たちを怖がらせるためではなく、「ここは水が出やすい」「ここは地盤に気をつけて」という未来へのメッセージかもしれません。
不動産投資では、利回りや駅距離と同じくらい「災害リスクの見える化」が重要です。地名を手がかりに土地の履歴を辿り、ハザードマップ・旧地形・現地の高低差まで確認できれば、長期で安定する投資判断に一歩近づけます。
次回はこの内容の続きとして、では天災のリスクとの付き合い方についてお伝えしていきます!
不動産投資のご検討、管理・経営でお悩みごとがありましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください!(^_−)−☆
