こんにちは! 今回はリフォームとリノベーション、この二つの用語について解説していきます。
「今の物件をもっと快適にしたい」「中古住宅を購入して、自分らしい空間に作り変えたい」――そんなときによく耳にするのが「リフォーム」と「リノベーション」という言葉です。どちらも家を改修することを意味しますが、その目的や内容は大きく異なります。違いを理解しておくと、自分のニーズに合った物件を探すのに役に立つので、ぜひそれぞれの特徴、長所短所をおさえておきましょう。
⚪︎リフォーム:不具合を解消し快適さを取り戻す
リフォームは、老朽化した設備や劣化した部分を修繕し、住宅を新築に近い状態へ戻すことが目的です。「マイナスをゼロに戻す」工事と考えると分かりやすいでしょう。
・特徴
壁紙の張り替え、キッチンや浴室の交換など、小規模工事が中心
工期は数日〜数週間と短め
費用は比較的リーズナブル
・メリット
気になる部分だけを改善でき、生活しながら工事できる
費用が抑えやすく、予算計画が立てやすい
工事が短期間で済み、日常生活への負担が少ない
・デメリット
間取り変更や耐震補強など、抜本的な改善は難しい
建物の構造や配管の制約を受けやすく、大幅な理想実現は困難
⚪︎リノベーション:住まいに新しい価値をプラスする
リノベーションは、既存の建物を大規模に改修し、新しい価値や機能を創造することが目的です。「ゼロからプラスを生み出す」イメージで、新築に匹敵する、あるいはそれ以上の住まいを目指すことができます。
・特徴
間取りの変更、耐震補強、断熱性能向上など大掛かりな工事が中心
工期は数ヶ月〜半年以上に及ぶこともある
費用はリフォームより高額になりやすい
・メリット
自分のライフスタイルに合わせて間取りやデザインを自由に設計できる
性能面を根本から改善でき、快適性・安全性が大きく向上
資産価値が高まり、売却や賃貸でも有利になる可能性がある
・デメリット
費用が新築同等になるケースもある
工事期間が長く、仮住まいを用意する必要がある
設計・打ち合わせに時間と手間がかかる
⚪︎どちらを選ぶべきか?ライフスタイル別の判断ポイント
リフォームとリノベーションのどちらが正しいかというのは自分に合った方を選ぶのが大切なので、どちらが最善か、というものはありません。あくまでも判断基準は自分や家族のライフステージ、目的、予算を鑑みてどうなのか? という部分になります。
・リフォームがおすすめな人
「キッチンだけ新しくしたい」など部分的な不満を解消したい
大規模工事を避けたい、費用をできるだけ抑えたい
生活を大きく変える必要はなく、快適さを取り戻したい
・リノベーションがおすすめな人
子どもの成長や二世帯同居などで間取りを大きく変えたい
中古住宅を購入して、自分好みの住まいに一新したい
断熱・耐震など性能を強化し、長く安心して暮らしたい
デザインや間取りにこだわり、オンリーワンの空間を作りたい
リフォームとリノベーションは、単なる工事ではなく、これからの暮らしをデザインするためのものです。
リフォームは「今ある暮らしの不満を解消して快適さを取り戻す」手段。
リノベーションは「理想の暮らしを実現し、住まいに新しい価値を与える」手段。
どちらを選ぶにしても、まずは「家族でどんな暮らしをしたいか」を具体的に描くことが第一歩です。その上で、信頼できる専門家に相談し、予算や工期も含めた最適なプランを見つけましょう。
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