こんにちは! 今回は不動産投資詐欺の手口と対策についてお話ししていきますね。
近年、老後資金への不安や低金利を背景に、不動産投資を検討する人が増えています。家賃収入という「毎月の安定収入」が得られることも魅力の一つです。しかし、その裏側では、不動産投資に不慣れな人を狙った詐欺や、極めて不公正な取引が増えているのも事実です。「自分は大丈夫」と思っている人ほど、注意不足のスキを突かれてしまいます。
この記事では、初めて不動産投資を検討している方に向けて、よくある詐欺の手口と、今日からできる実践的な防止策をわかりやすく解説します。
◯なぜ不動産投資で詐欺が起こるのか?
大きな理由は次の3つです。
① 専門知識の差が大きい
登記簿、利回り、ローン、管理…不動産の仕組みは複雑で、初心者がすべてを理解するのは難しいためです。知識不足につけ込まれます。
② 「不労所得」への期待心理
「ほったらかしで毎月家賃が入る」「元本保証で高利回り」という誘い文句は、誰でも心が動きます。そこを巧みに利用されます。
③ 一回の金額が大きい
数百万円〜数千万円が一度に動くため、詐欺側にとっても利益が莫大で、組織的な手口が増えています。
◯初心者が特に注意すべき代表的な手口
手口1:架空・二重譲渡
実在しない物件、またはすでに売却済みの物件を「特別に紹介します」と持ちかけ、手付金だけ奪うパターン。登記簿も偽造されることがあります。
手口2:サブリースの“保証”を過信させる
「30年間家賃保証」と宣伝されますが、契約後数年で「家賃を下げます」「契約を切ります」と言われ、ローンだけが残る例が後を絶ちません。
手口3:価値の低い物件との抱き合わせ
本命の良い物件を見せ、「買うならこちらも一緒に」と、誰も借りない物件まで高値で買わせる手法です。
手口4:融資改ざんスキーム
購入者の収入や資産を“盛った”資料で金融機関から無理な融資を通し、高い価格で物件を購入させます。あとで返済に行き詰まります。
手口5:劇場型(複数人で仕掛ける詐欺)
弁護士役・銀行員役など複数の人物が登場し、「信用できる取引」に見せかける巧妙な手口です。
◯今日からできる防止策と“初心者向けチェックリスト”
1)現地確認は必須
不動産は「自分の目で見る」が鉄則です。
周辺に人が住んでいるか
入居者がいるか
コンビニ・駅・学校などの生活動線
→ 遠方物件は要注意です。
2)登記簿で必ず所有者をチェック
法務局で誰でも取得できます。
本当の所有者は誰か?
抵当権や差し押さえは付いていないか?
※ 提示された書類ではなく、自分で取得しましょう。
3)営業トークに要注意なフレーズ
次の言葉が出たら一度立ち止まるべきです:
「必ず儲かります」
「今だけの特別案件」
「他にも検討している人がいます」
投資に“必ず”は存在しません。
4)利回りは自分で引き直す
利回りは計算方法次第で大きく変わります。
修繕費、空室率を高めに見積もる
家賃は将来下がる前提で計算する
→ “あえて厳しい未来”でシミュレーションしてみましょう。
5)第三者に見てもらう
契約前に一度立ち止まり、不動産に詳しく、無関係な専門家の目を入れてみることもおすすめできるでしょう。専門家の目を通すというだけでも大きな安心材料になりえます。
不動産投資は本来、長期的に安定収入を得られる魅力的な資産形成手段です。しかし、安心して始めるためには“攻め”だけでなく“守り”の姿勢が欠かせません。
「うまい話ほど疑う」「自分の目で確かめる」――この2点を軸にすれば、詐欺はぐっと遠ざけられます。
正しい知識が一番の防御です。不動産投資の検討は慎重に!
収益不動産売買のご検討、管理・経営でお悩みごとがありましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください!(^_−)−☆
