こんにちは! 今回は、前回でも触れた「競売物件」についてお話していきます。
競売物件と聞くと前回の記事でも触れました通り、あまりいいイメージを持ちにくかったり、難しそうでリスクが高いように思われますが、実は購入する側としての視点に立ってみると目に止まる物件がちらほら存在している…なんてこともあったりします。
そんな競売物件の仕組みやメリット・デメリット、購入の流れについておおまかにですがご紹介していきますね。
⚪︎そもそも競売物件とは?
競売物件とは、住宅ローンなどの返済が滞った場合に、債権者(多くは金融機関)が裁判所を通じて物件を強制的に売却するものです。購入希望者は入札で価格を提示し、最も高額な人が落札する仕組みです。
⚪︎競売物件の長所と特徴
①相場より安く買えることが多い
広告費や仲介手数料が不要で、急いで売却するため価格が低めに設定されがちになっています。
②個性的な物件に出会える
リフォーム次第で資産価値が上がる物件や、市場に出回らないような物件に出会えることもあったりします。
③情報が公開されている
裁判所の情報サイトなどで詳細が事前に確認でき、取引の透明性が高いのも魅力です。
⚪︎競売物件の注意点
ただし、メリットばかりではありません。次のようなリスクもあるため、事前の理解と準備が不可欠です。
原則「現状のまま」引き渡し:設備や建物の欠陥があっても修繕は自己責任。
内覧ができないことが多い:内部の状態は評価書や写真から想像するしかありません。
占有者がいる可能性も:前の所有者や賃借人との交渉や、強制退去が必要なことも。
一括払いが原則:落札後、短期間で代金を支払う必要があり、ローン利用の場合も事前準備が必須です。
⚪︎購入までの流れ
競売物件の購入手順は次の通りです。
①情報収集
裁判所の「BIT(不動産競売物件情報サイト)」などで物件を検索。
②物件調査
「3点セット(物件明細書・現況調査報告書・評価書)」を熟読し、周辺環境や法的な権利関係もチェック。法務局や市役所への確認も忘れずに。
③入札の準備
入札価格を決め、必要書類と保証金を準備。リフォーム費用や退去交渉費も見込んでおく。
④入札・開札
指定期間内に書類を提出し、開札日に落札者が決まります。
⑤代金支払い・権利移転
期日までに全額支払えば、裁判所を通じて所有権が移転されます。占有者がいる場合はその後の対応が必要です。
⚪︎競売物件で失敗しないために
とてもシンプルですが、「リスクを減らす準備」と「慎重な判断」がとても大切になってきます。
・情報収集と調査を徹底する
・資金計画は万全に
・信頼できる専門家に相談する
・焦らず冷静に判断する
・リフォーム費用なども含めてトータルで検討する
…いかがでしたでしょうか?
競売物件は、知識と準備さえあれば、市場価格よりも安く手に入るチャンスがあります。「リスクがあるからやめておこう」と敬遠するのではなく、まずは情報収集から始めてみてもいいかもしれません。
もし不安な点があれば、競売に詳しい専門家に相談しながら吟味するのも一つの方法だと思いますので、競売物件を検討する場合、まずは相談してみることをおすすめします。
不動産の売買でお悩みごとがありましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください!(^_−)−☆