こんにちは! 今回はメゾネット物件についてお話ししていきます。
不動産投資を検討する際、ワンルームやファミリータイプのマンション、一戸建てなど、選択肢はさまざまです。その中でも、近年じわじわと注目を集めているのが「メゾネットタイプ」の物件です。
メゾネットとは、マンションやアパートなどの集合住宅でありながら、室内に階段があり上下2階構造になっている住戸のこと。一戸建てのような感覚で暮らせることから、賃貸市場でも一定の人気があります。ただし、投資対象として見るとメリットとデメリットの両面があり、特徴を理解した上で判断することが大切です。
⚪︎メゾネット物件のメリット
1. 広い専有面積で高めの賃料設定が可能
一般的なワンフロア物件より専有面積が広く、リビングと寝室、仕事部屋など空間を分けて使えるため、ファミリー層や広い部屋を求める単身者に好まれます。広さと希少性から、賃料をやや高めに設定できる点は投資家にとって魅力です。
2. 一戸建て感覚で暮らせる希少性
集合住宅でありながら戸建てのような生活動線を持つため、生活にメリハリが生まれます。上下階の騒音トラブルが起こりにくく、足音を気にせず暮らせるのもポイント。小さな子どもがいる世帯や、戸建て志向だが予算的に難しい層のニーズを拾えます。
3. 周辺物件との差別化
エリア内に同タイプが少ない場合、「他にはない間取り」として差別化が可能です。デザイン性や内装を工夫すれば、より高い付加価値を提供でき、長期入居にもつながります。
4. 安定した入居層
メゾネットは主にファミリーやDINKS(共働きで子どもがいない夫婦)といった比較的収入が安定した層に選ばれる傾向があります。入居期間が長くなりやすく、空室リスクを抑えられる点は長期運用で大きな強みです。
⚪︎メゾネット物件のデメリット
1. 建築コストが高めで利回りが低下しやすい
階段や吹き抜けなど構造が複雑なため、建築コストや材料費が高くなりがち。その分、購入価格や家賃設定のバランスによっては利回りが下がる可能性があります。
2. ターゲット層が限られる
広さや階段構造から、高齢者や単身の短期入居者には不向き。需要がファミリーやDINKSに偏るため、空室が出た場合、入居付けに時間がかかるリスクがあります。
3. 掃除や家事が面倒と感じる人も
階段移動が必要なため、掃除機を持って上り下りするなど家事の負担を感じる入居者もいます。また冬場は上下階で室温差が出やすく、冷暖房効率が悪くなることもあります。
4. 修繕コストがかさむ可能性
階段や吹き抜け部分の補修など、一般的な物件では発生しない工事が必要になることがあります。将来的な修繕計画には通常より余裕を持った予算設定が必要です。
⚪︎投資を成功させるためのポイント
1. 立地とターゲット層の一致
子育て世代なら学校や公園が近い郊外、DINKSなら都心寄りで交通アクセスの良い場所など、ターゲット層に合った立地選びが重要です。
2. デザイン性・機能性の工夫
開放感のある空間を活かした内装や、収納の充実、階段の安全性向上など、長く住みたくなる工夫が入居率維持につながりやすいです。
3. コスト試算を綿密に
建築費・修繕費・空室リスクを踏まえて長期的な収支計画を立てましょう。購入前に複数パターンでシミュレーションするのがおすすめです。
メゾネット物件は広さや戸建て感覚、希少性といった強みで安定した賃貸需要を見込めますが、建築コストやターゲット層の限定性など注意点もあります。メリット・デメリットを正しく理解し、立地・デザイン・運用計画を慎重に検討することが成功への近道です。興味がある方は、不動産会社に相談しながら具体的な収支シミュレーションを行い、自分の投資戦略に合うかを見極めましょう。
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