こんにちは! 今回は【低廉な空家(ていれんなあきや)】について解説していきます。
不動産投資の世界で、今じわじわと存在感を増しているキーワードがあります。それが【低廉な空家】です。
これまで空き家といえば、「管理できない」「売れない」「負債になる」といったネガティブなイメージが先行していました。しかし近年、国の制度改正や社会構造の変化を背景に、低廉な空家は新たな不動産投資の選択肢として注目され始めています。
低廉な空家の定義から、なぜ今注目されているのか、そして不動産投資として活用する際に必ず押さえるべき注意点までを、それぞれ見ていきますね。
◯「低廉な空家」とは何か?制度改正の背景
一般的に「低廉な空家」とは、売買価格が800万円以下の宅地建物を指します。
従来、こうした低価格帯の不動産は、不動産会社にとって採算が合わず、積極的に取り扱われにくい領域でした。たとえば100万円の物件を仲介しても、法定手数料の上限では、調査や契約にかかるコストすら回収できないケースが多かったのです。
この課題に対応する形で、2024年7月に制度が改正され、800万円以下の物件については、仲介手数料の上限が最大33万円(税込)まで認められるようになりました。
これにより、不動産会社が低廉な空家を市場に流通させるインセンティブが生まれ、物件情報が表に出やすくなったのです。
◯なぜ今、低廉な空家が不動産投資で注目されるのか
低廉な空家が不動産投資家から注目される理由は、大きく3つあります。
① 初期投資額が圧倒的に低い
数十万〜数百万円で取得できる物件も多く、自己資金のみで不動産投資を始められる点は大きな魅力です。
借入リスクを抑えたい初心者や、副業感覚で不動産投資を始めたい層にとって、参入障壁の低さは非常に大きなメリットと言えます。
② リノベーション前提の投資が一般化
近年はDIYやセルフリノベーションの情報が豊富に出回り、「古い=価値がない」という考え方は過去のものになりました。
低廉な空家は、自分で価値をつくる不動産投資として相性が良く、工夫次第で収益性を大きく高めることも可能です。
③ 地方移住・リモートワークとの親和性
働き方の変化により、地方の物件でも一定の賃貸需要が生まれています。
居住用だけでなく、賃貸・セカンドハウス・簡易宿泊用途など、多様な出口を想定できる点も、不動産投資として評価される理由です。
◯低廉な空家は住むだけでなく、稼ぐ選択肢にもなる
低廉な空家は、居住目的だけでなく、不動産投資としても活用可能です。
・賃貸用不動産投資
取得価格が低いため、少額の家賃でも高利回りになるケースがあります。
・二拠点生活や簡易拠点
平日は都市、週末は地方というライフスタイルを前提とした活用。
・店舗、アトリエ、倉庫利用
用途を限定することで、ニッチな需要を取り込む不動産投資も可能です。
◯費用が安いからこそ注意すべきリスク
一方で、低廉な空家には特有のリスクも存在します。
・修繕費が想定を大きく超える可能性
購入価格より修繕費が高くなるケースは珍しくありません。屋根、構造、シロアリなどといった目に見えない部分の確認は必須です。
・インフラ、権利関係の問題
下水未整備、私道、境界未確定など、不動産投資として致命的になる要素が潜んでいることもあります。
・出口が限定的
流動性は低いため、転売益を前提とした不動産投資には不向きです。あくまで長期保有・利用価値重視で考えるべきでしょう。
◯低廉な空家で失敗しないための実践ポイント
・自治体の空き家バンクを活用する
・購入・改修に使える補助金制度を必ず調べる
・地元の不動産会社と関係を築く
これらは、低廉な空家を不動産投資として成功させるための基本です。
いかがでしたでしょうか?
低廉な空家は、決して万人向けの不動産投資ではありません。しかし、リスクを理解し、目的を明確にしたうえで取り組めば、資金効率の高い、自由度の高い不動産投資になりえます。
「安いから買う」のではなく、「どう使い、どう活かすか」を考える。その視点を持つことが、低廉な空家を、負債ではなく資産に変えるにあたりとても大切になってくるでしょう。
不動産投資のご検討、管理・経営でお悩みごとがありましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください!(^_−)−☆
