こんにちは！ 今回は近頃耳にすることが多い「ハウスリースバック」について取り上げていきます。
「この家にはずっと住みたい。でも老後の生活費や急な出費が心配…」そんな不安を抱える方に注目されているのがこの、「ハウスリースバック」という制度です。簡単に言うと自宅を売却して現金を手にしながら、家にはそのまま住み続けられるという方法で、高齢化が進む今、老後の資金対策として選ぶ人が増えつつあります。
それではご紹介していきますね。
⚪︎ハウスリースバックとは？
ハウスリースバックとは、自宅を売却し現金を得た後、その住宅を賃貸として借りて継続して住み続けられるというサービスのことです。
ハウスリースバックの基本的な仕組みとしましては…
・自宅をリースバック専門の業者に売却して、まとまった資金を得る。
・売却後、その業者と賃貸契約を結ぶ。
・家賃を支払いながら、同じ家に住み続ける。
となります。
つまり、「持ち家を手放すけれど、引っ越しせずに現金化できる」というのが特徴です。
⚪︎ハウスリースバックの主なメリット
引っ越しをしなくてもいい、まとまった資金が手に入るという特徴から、以下のようなメリットを挙げることができます。
・住み慣れた家にそのまま暮らせる
引っ越しの手間もなく、地域のつながりもそのまま。ストレスの少ない資金調達法です。
・老後資金や医療費に使えるまとまったお金が手に入る
生活費の補填、介護・医療費、ローン返済、相続対策、子どもへの資金援助など、幅広い使い道があります。
・固定資産税や修繕費などの負担が不要に
所有権がなくなることで、不動産維持にかかる費用から解放されます。
・近所に知られずに手続き可能
表向きは変わらず住み続けるため、「家を売った」と知られにくいのも安心です。
・年金収入だけでも利用しやすい
ローンのような厳しい審査がなく、物件の価値が重視されるため、高齢者でも利用しやすいのが特徴です。
・将来、買い戻せる可能性も
契約内容によっては、家を再び買い戻せる「再売買予約」が付くケースもあります。
⚪︎デメリットと知っておきたい注意点
一方、デメリットもあるので事前の確認が大切です。
・売却価格は市場より低め
業者が将来のリスクを見込んでいるため、一般的な相場よりも安くなることが多いです。
・家賃の支払いが発生する
家に住み続けるために、毎月の賃料が必要です。場合によっては相場より高くなることもあります。
・契約期間が定められている
多くは「定期借家契約」となり、契約満了後は更新できない可能性があります。契約内容は必ず確認しましょう。
・所有権を失う
家はもう自分のものではないので、リフォームの自由がなくなり、将来価値が上がってもその恩恵は受けられません。
・悪質な業者に注意
不透明な契約内容や不当な条件を出す業者も存在します。必ず複数社を比較し、信頼できる業者を選びましょう。
⚪︎利用する際のポイント
・複数の業者に相談し比較する
査定額や賃料、契約条件は業者ごとに異なるので、相見積もりは必須です。
・契約書をしっかり確認
賃料・契約期間・更新条件・買い戻し可否など、細かい点まで確認しましょう。
・実績と信頼性のある業者を選ぶ
口コミや評判、宅建業免許の確認なども重要です。
・専門家に相談する
必要に応じて、弁護士やファイナンシャルプランナーの意見を聞くと安心です。
・将来の生活設計と照らし合わせる
売却後の資金の使い道、家賃の支払い計画などを具体的に考えましょう。
ハウスリースバックは、老後の資金を確保しながら、住み慣れた家に住み続けられる柔軟な選択肢です。ただし、条件によっては不利になることもあるため、事前の情報収集と慎重な判断が不可欠です。
「家は手放したくないけど、現金が必要」…。そんな時にはハウスリースバックを一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
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