こんにちは!
今回は一旦、不動産投資主体の話題から少し離れて、主に居住用物件を購入する際の注意点などについてお伝えしていきます。
不動産投資用の物件もそうですが、居住用物件の購入も人生において高額な買い物のひとつです。憧れや勢いだけで決断してしまうと、後々「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。
そこでこの記事では、後々購入を後悔しないために、資金計画の立て方から物件選びのポイント、契約時の注意点まで、段階を追って解説していきます。
不動産投資用の物件選びにも参考になる部分があると思いますので、読んでいただけると嬉しいです!
1. 資金計画がすべての土台
物件購入で最も重要なのが「資金計画」です。理想の家を手に入れても、返済が苦しくなれば本末転倒です。
▷ まずは無理のない返済額を知る
年収や貯蓄額、将来の家計変化(教育費や老後資金など)を踏まえて、「毎月無理なく返せる金額」を明確にしましょう。目安となる指標には以下のようなものがあります。
・年収倍率(物件価格÷年収):5〜7倍以内が目安
・返済負担率(年間返済額÷年収):25%以下が理想
また、住宅ローン返済に加え、固定資産税や修繕費などの維持費がかかることも忘れずに。
▷ 購入時・入居後の「諸費用」も忘れずに!
物件本体の価格以外に、以下のような諸費用がかかります。
【購入時】仲介手数料、印紙税、登記費用、ローン保証料、火災保険料など(目安:物件価格の6〜10%)
【入居後】固定資産税、管理費(マンション)、修繕積立金、団信保険料など
これらを含めた総予算を立てることが大切です。
▷ ローンの選び方はライフプランとセットで
住宅ローンには主に以下の種類があります。
変動金利型:金利が低めだが、将来上がる可能性あり
固定金利型:金利は高めだが、返済額が安定
フラット35:全期間固定で、保証人不要
長期的な視点で、家計の安定性や将来のリスク許容度に合ったタイプを選びましょう。
2. 理想と現実のバランスを見極めた物件選び
物件を選ぶ際は「希望条件に合っているか」だけでなく、「実際の生活で無理がないか」を確認することが大切です。
▷ 立地・周辺環境は自分の足で確かめる
「駅徒歩○分」などの表記だけで判断せず、可能であれば実際に歩いてみましょう。
また、以下のポイントをチェックしておくことも大切です。
・通勤・通学ルートの利便性
・夜間の治安や街灯の有無
・生活施設(スーパー、病院、学校、公園など)
・ハザードマップでの災害リスク確認
▷ 物件のタイプごとの特徴を知る
・一戸建て:自由度が高く土地も資産に。ただし、維持管理が自己責任。
・マンション:セキュリティや設備は充実。反面、管理費や規約の制限あり。
・新築:きれいで最新設備だが価格は高め。
・中古:価格は抑えられるが、修繕費や耐震性の確認が必要。
自分のライフスタイルや将来設計に合うものを選びましょう。
▷ 内見は複数回、時間帯を変えて実施を
日当たり、騒音、水回り、収納、共用部の管理状況などを細かく確認。
可能であれば家族(一緒に住む人)と一緒に何度か訪れて、住んだ後の生活をイメージできると望ましいです。
3. 契約・引き渡しまでの注意点
▷ 信頼できる不動産会社を選ぶ
・実績や口コミの確認
・担当者が誠実かつ説明が丁寧か
・宅建免許の有無と有効期限
複数社を比較し、信頼できる相手と取引を進めることが重要です。
▷ 契約書・重要事項説明は必ず熟読を
契約前には、宅建士から「重要事項説明」があります。以下の点に注目を。
・所有権や抵当権の有無
・法的な建築制限
・ライフラインや道路の接道状況
・瑕疵(かし)や契約不適合時の責任範囲
理解できない内容はその場で質問し、納得したうえで契約に進みましょう。
4. 入居後も続く「家との付き合い」
▷ 災害対策を忘れずに
家具の固定、非常用持ち出し袋の準備など、災害時に備えた日常の心がけも大切です。
▷ 修繕積立とローン見直し
家は年月とともにメンテナンスが必要になります。修繕費の積み立てや、住宅ローンの借り換え・繰り上げ返済も検討しましょう。
▷ 住宅ローン控除の手続きも忘れずに
初年度は確定申告が必要です。節税効果のあるこの制度は、しっかり活用しましょう。
いかがでしたか?
物件の購入は大きな決断ですが、しっかりと準備を重ねていくことができれば、理想の物件を手に入れることも可能です。資金計画に始まり、物件選び、契約、そして入居後の管理まで。必要な手続きや注視しておきたい情報について把握しておくことはとても大切になってきます。これらのポイントをふまえて安心で満足のいく物件を探すことができると望ましいですね。
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